君に夢中で恋してる*
訪れた転機
日向君を、ただただ見つめるだけの日が続いていた、そんなある日。
「よし、そろそろ帰ろっと…。」
放課後の図書室。
授業で出された課題をやっていた私は、テキストやノートをカバンにしまい込んだ。
やっぱり、家でやるよりも、学校でやる方が勉強がサクサク進むなぁ…。
無事に終わって良かった…。
そう思いながら学校を出た。
夕焼け色に染まる空。
景色が淡い光に照らされている中、清々しい気持ちで歩く。
家に帰ったら、のんびり本を読んだりテレビ見たり出来るなぁ…なんて考えているうちに、駅までやって来た。