君に夢中で恋してる*
ずっと雷のこと気にしてくれてるんだ…。
胸がジーンと熱くなる。
本当、優しいな…。
そう感じながら、雨の降る中をしばらく歩いていた時…。
「あのさ、椎名…。ちょっと聞きたいことがあるんだけど……。」
突然、ぎこちない声で話を切り出した日向君。
「何…?」
どうしたんだろう、と不思議に思いながら、私は言葉を返した。
「椎名ってさ、俺以外の男子と話したりすること…ある?」
「えっ?」
「仲が良い男子とか、いるの?」
聞こえてきたのは、思ってもみなかった質問。
一瞬、固まってしまった私だったけれど、少し間を置いてからフルフルと首を左右に振った。