君に夢中で恋してる*
「な、仲が良い男の子は…いないよ!男の子と話すことなんて、殆ど無いから…。」
色々と会話を交わしてる男の子って、日向君ぐらいだもん…。
それも、つい最近…。
偶然、電車で会ったのがキッカケだったわけだし…。
「そっか…。じゃあさ、今までに…男子から告白とかは、されたことある?」
「こっ、告白!?」
その言葉に反応してしまった私。
閑静な住宅街に、大きな声が響いた。
「ここっ、告白されたことなんて、一度もないよ!!」
こんな地味で取り柄のない私が、男の子から告白されるわけがない。
自分で言うのもなんだけど、存在感…あまり無いと思うし…。
でも、どうして日向君…そんなこと聞くんだろう?
疑問符を浮かべていると、日向君は“ふぅ…”と息を漏らした。
「良かった…。なんか、それ聞いたらホッとした…。」