君に夢中で恋してる*

「えっ…」


ホッとした…?
ど、どうして…?


ますます疑問が膨らむ。


首を少し傾げながら、安堵した笑顔を浮かべる日向君を見た時だった。




ピカッ!!


突然、空が鋭く光ったかと思うと…。


バリバリッ…!!


すぐに空気を切り裂くような激しい轟音が聞こえてきた。


「きゃああっ!!」


雷…。
しかも、すごく近いよ…!!


ビックリして慌てて両耳を塞いだ私。


その場にしゃがみ込むと、俯いてギュッと目を閉じた。


あと、もう少しで家に着くのに、このタイミングで大きな雷が鳴るなんて…。


こ、怖いよ…。


体が小刻みに震えているのが自分でも分かった。



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