君に夢中で恋してる*

「えっ…」


頭を上げると、日向君は拾ったリーフレットやバースデーカードに視線を向けていた。


あ…。


美波からもらったバースデーカード、落とした時に封筒から出ちゃったんだ…。


「うん、実は…そうなの。」


リーフレットやバースデーカードを受け取りながら答えると、日向君の表情が途端にパアッと明るくなった。


「へぇ、そうなんだ…!椎名の誕生日、俺と近いんだな…。」


「そ、そうなの…?」


近いっていうことは、日向君も8月生まれなのかな…?


「俺、明後日が誕生日だから。」


「…えぇっ!?」


私はビックリして大きな声をあげてしまった。


そ、そんなに近いんだ…。


明後日…ということは、8月12日が日向君の誕生日かぁ…。



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