君に夢中で恋してる*

そ、そんなに楽しそうだったのかな…私。


うぅ〜、なんだか恥ずかしい…。


両手で頬をパタパタと扇いだ。


こうなったら、急いでメニューを決めよう…。


そう思い、パッと目に留まったものを指差した。


「私、これにしようかな…。」


選んだのは、“店長のオススメ”というところに書かれていたパスタのランチセット。


サラダとスープ付きで、パスタは数種類ある中から好きなものを選択できるようになっているみたいだ。


「あっ、俺も…そのランチセットを頼もうかなって思ってたんだ。」


「えっ……」


日向君は、私の開いているメニューを指差す。


「…気が合うな、俺と椎名。」


零れた笑みは、なんだか嬉しそうに見えた。



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