君に夢中で恋してる*
偶然、日向君と同じもの選んじゃうなんて…
ビックリしたけど、私も嬉しい…。
日向君の言うように、気が合ってる…ってことなのかな…。
選んだメニューを見ながら、心が軽やかに弾んだ。
「あ、そうそう!椎名はパスタどれにする?いくつかある中から選べるみたいだけど…」
思い出したように日向君がメニューに視線を落とす。
そう言えば、パスタが選べるんだよね…。
「えっと、トマトとバジルのパスタにしようかな…。日向君は…?」
「俺もトマト系…好きなんだけど、今日はペペロンチーノにするよ。ちょっと辛いものを食べたい気分だし。」
日向君、トマト系のパスタ…好きなんだ…。
今度、美味しいトマト系のパスタ料理…。
本を見て勉強しようかな…。
静かに意気込んでいると、男の店員さんが私たちのテーブルにやって来た。
「失礼します。メニューはお決まりですか…?」
「あっ、はい…。」
そう答えた日向君が、メニューから店員さんの方に視線を移した途端…。
「えっ!?」
男の店員さんと日向君。
二人から驚きの声があがった。