君に夢中で恋してる*

偶然、日向君と同じもの選んじゃうなんて…


ビックリしたけど、私も嬉しい…。


日向君の言うように、気が合ってる…ってことなのかな…。


選んだメニューを見ながら、心が軽やかに弾んだ。


「あ、そうそう!椎名はパスタどれにする?いくつかある中から選べるみたいだけど…」


思い出したように日向君がメニューに視線を落とす。


そう言えば、パスタが選べるんだよね…。


「えっと、トマトとバジルのパスタにしようかな…。日向君は…?」


「俺もトマト系…好きなんだけど、今日はペペロンチーノにするよ。ちょっと辛いものを食べたい気分だし。」


日向君、トマト系のパスタ…好きなんだ…。


今度、美味しいトマト系のパスタ料理…。


本を見て勉強しようかな…。


静かに意気込んでいると、男の店員さんが私たちのテーブルにやって来た。


「失礼します。メニューはお決まりですか…?」


「あっ、はい…。」


そう答えた日向君が、メニューから店員さんの方に視線を移した途端…。


「えっ!?」


男の店員さんと日向君。


二人から驚きの声があがった。



< 157 / 305 >

この作品をシェア

pagetop