君に夢中で恋してる*
確信した恋[side夏綺]
「ひゅ、日向君…。」
「えっと、椎名…だよな?」
「う、うん…。」
夏休み真っ盛りのある日。
市立図書館で、クラスの男子数人と一緒に、夏休みの課題をやっていた俺。
もうすぐお昼になる、というタイミングで勉強会は終了して適当に解散。
家に帰るべく図書館を出た俺だけど…
駅へと向かう途中、前方不注意でぶつかってしまった相手は…椎名。
まさか、こんなところで会うなんて…。
正直、思ってもみなかった。
今度会えるのは、花火大会の時だろう…と思っていたから。
偶然の出会いに驚きつつも、嬉しい…と感じる俺がいて。
自然と気持ちが浮上していくのが分かった。