君に夢中で恋してる*
「あれっ、夏綺君…?」
突然、小さな公園に響いた声。
キョロキョロと見回すと、公園の入り口に女の人が立っていた。
誰…だろう?
疑問符を浮かべていると、女の人は日向君の方に向かって駆け寄ってきた。
「やっぱり、夏綺君だぁ…!こんなところで会えるなんて、ビックリ…!」
「三浦…。どうして、ここに…?」
「今日は、友達の家に遊びに来てたの…。その子、市立図書館の近くに家があるから…。」
「へぇ、そうなんだ…。」
「今日、友達の家に来て正解だったなぁ〜。おかげで、夏綺君に会えたんだもん。会うの久しぶりだよね…!」
「久しぶりって、1週間前にも会ってるだろ。」
「1週間も会ってなければ、十分…久しぶりだよ…!」
日向君を真っ直ぐ見ながら、楽しそうに話す女の人。
三浦さん…。
あれ?
その名前、前に聞いたことがあるような……。
頭の中の記憶を辿っていると、日向君が私の方に視線を向けた。