君に夢中で恋してる*

な、なんか…ササッと出てきちゃったけど…


これで良かった…よね?


いつまでも私が、あそこに居ても悪いし…。


トボトボ歩いて駅までやってきた私は、今まで使っていたパスケースから定期券を取り出した。


こっちに入れ替えなくちゃ…。


日向君からもらったばかりのパスケースに定期券を入れると、改札を通り抜けてホームへ。


しばらくして、やって来た電車に乗り込んだ。


今日は本当に素敵な一日だったなぁ…。


日向君に会えて、一緒にご飯も食べて、買い物にも付き合ってもらって…。


最後には…プレゼントまで…。


嬉しくて胸がドキドキしっぱなしだった。


お出かけして正解だったな…。


頬を緩ませながら、手に持っていたパスケースをギュッと握った私だったけど…


不意に、さっきのことが頭の中に蘇った。


そう言えば、日向君…。


公園でプレゼントをもらった後、何か言いかけてたっけ…。


あの時、何を言おうとしたのかな…?



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