君に夢中で恋してる*

「それで、プレゼントを貰った後は…一緒に家まで帰ったの?」


「えっ?」


「あ!それとも、夕食も…どこかで一緒に食べてから帰った…とか?」


キラキラと目を輝かせる美波に、私は首を横に振った。


「う、ううん…。プレゼント貰った後は、私一人で帰ったよ…。」


「えっ、そうなの!?日向君だったら、家まで送ってくれそうな気がするのに…。」


意外…と言わんばかりの表情を浮かべる美波。


そんな彼女に苦笑いしながら、言葉を続けた。


「本当は…そうなるはずだったんだけど、三浦さんが日向君に話したいことがある…っていうことで、私は先に帰ることにしたの…。」


そう言った途端、美波は目を大きく見開いた。


「えっ!?三浦…って、まさか…三浦 胡子!?」


「うん…。」


コクンと頷くと、美波は眉をしかめる。


「どうして、三浦 胡子が…登場したきたわけ?公園でプレゼント貰った時は、二人きり…だったんでしょ?」


「うん。プレゼント貰って、その後…日向君が私に何か話そうとしたところで、三浦さんが来たんだ…。友達の家に遊びに来た帰りに、公園の前を通ったらしくて……。」


「そっか…。そうしたら、公園の中に日向君がいたから、迷わず声を掛けたってわけね…。」


美波は納得した様子で頷いた。



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