君に夢中で恋してる*

「えぇぇっ、こっ…告白!?」


衝撃的な言葉に、声がワントーン高くなる。


自分でもビックリするぐらいの大きな声が出てしまった。


「そうよ、告白!思い切って、気持ちをぶつけちゃうのよ…!」


私から日向君に…想いを伝える…。


その状況を想像するだけで、胸がドキドキして体が緊張感に包まれていくのを感じた。


「むむ、無理だよ…。緊張して上手く伝えられないだろうし…。」


どうしたらいいのか、分からなくなっちゃうかもしれない…。


「上手く伝えなくてもいいのよ。テンパったって、声が上ずったって、言葉が詰まったって…、日向君への気持ちがこもっていれば、絶対に想いは届くんだから…。」


「でも、日向君に何て言われるのか怖い…。」


素敵な女の子は、たくさんいる。


私なんかが、日向君の彼女にしてもらえる可能性は…ハッキリ言って、ゼロに等しいんじゃないかな…。


「怖がってたら、何も始まらないよ…!勇気出して一歩踏み出さなくちゃ…。」


美波は私の両肩をポンポンと叩く。


「星愛の気持ち、日向君に絶対届くよ…。大丈夫…!」


その瞬間、心の中にフワリと温かいものが広がっていった。


不思議…。


美波にそう言ってもらったら、心の中を占めていた不安が一気に和らいじゃった…。



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