君に夢中で恋してる*
ひゃああっ…!!
心の中で悲鳴を上げる。
どうにも気持ちが落ち着かなくて、辺りを何度も行き来した。
なんだか、短時間で色んなことが起こっちゃった…。
日向君と話す日が、こんなに早く来るなんて信じられない…。
嬉しいけど…
状況が状況だっただけに、すっっごく恥ずかしかったよぉ…。
日向君には、変な女子だな…なんて呆れられちゃったに違いない。
うぅ…。
印象は最悪だったよね…絶対。
嬉しさゆえに舞い上がる気持ちと、恥ずかしさゆえにどんよりと沈む気持ち。
心の中で複雑に絡み合う二つの気持ちを感じながら、またため息をついた。
とりあえず、家に帰ろう…。
勢いあまって、途中下車しちゃったことだし…。
カバンをギュッと握りしめて、私は次の電車を待っていた。