君に夢中で恋してる*
「街で偶然会って、星愛が誕生日だっていうのを知っても、普通は…それで終わりじゃない?」
「う、うん……。日向君…すごく優しい男の子だから、わざわざ一緒にお祝いしてくれたんだと思う…。」
「だけど、ご飯食べたり、買い物にも付き合ってくれたんでしょ?その上、誕生日プレゼントまで用意してくれたんだよね?」
「うん…。」
キョトンとしながら頷くと、美波は私の頬を人差し指でプニプニと突いた。
「全く、星愛は鈍いわね〜。何とも思ってない相手に、そこまでする…?」
「えっ……」
「星愛のことが気になるから、好きだから…一緒にお祝いしてくれたんだよ…日向君!」
ニコリと満面の笑顔の美波。
突かれた頬が熱を帯びるのを感じた。
ど、どうしよう…。
胸が苦しいぐらいにドキドキしてる…。
本当に、日向君の気持ちが私に向いてくれてるなら…
こんなに嬉しいこと…ないよ…。