君に夢中で恋してる*
見知らぬ男の子に声を掛けられてたところを助けてくれた時から、ほとんど繋ぎっぱなし…なんだよね…。
大きくて優しい手。
これからも、こんな風に日向君と手を繋げたらいいな…。
ずっと…。
そんな思いを抱きながら、静かに深呼吸をした。
落ち着いて…
今度こそ、日向君に伝えよう…。
ありったけの勇気で、胸いっぱいの“好き”を…。
緊張し過ぎないように意識しながら、日向君に視線を向ける。
「「あのっ……」」
いざ、告白しよう…と言葉を発した瞬間、重なった日向君の声にビックリしてしまった。
えっ?
今、日向君…何か話しだそうとした…?
思わず瞬きを繰り返す。
日向君も驚いたようで、目を見開いていた。