君に夢中で恋してる*
「で、星愛ちゃん…見つかったのか?」
「…ああ、花火が始まる少し前に。今、家まで送って来たところ。」
「えっ!?じゃあ、お前…星愛ちゃんと一緒に花火を見たのか…?」
「ああ…。」
頷く俺に、碧はガックリと肩を落とす。
「マジかよ…。俺も夏綺と一緒に星愛ちゃんを捜しに行けば良かったな…。」
「………。」
ったく、何言ってるんだか…。
呆れ気味に笑うと、碧は不思議そうに首を傾げた。
「夏綺、なんかあったのか?」
「えっ?」
「いや、なんていうか…表情とか声の感じとか…元気がねぇから。」
碧の言葉に目を見開く。
俺、コイツにも分かるぐらい今の気持ちが顔に出てるのか…。
普通に話してたつもりだったんだけどな…。