君に夢中で恋してる*
「だから…夏綺にとって、星愛ちゃんは特別な女の子なんだろうな…って思ったんだ…。じゃなきゃ、あんなに嫉妬したりしないだろうし。」
「…………。」
「さっきだって、星愛ちゃんが…はぐれたことに気付いた途端、かなり焦って直ぐに捜しに行っちまったじゃん。心配でたまらないっていう顔してたぜ?」
「……お前、見てないようで色々と見てるんだな、俺のこと。」
関心している俺に、碧はニンマリとした笑みを浮かべた後、ポンッと自分の胸を叩いた。
「当たり前だろ?夏綺とは小学校の頃からの長い付き合いなんだから。」
「…それもそうだな。」
小学校、中学校と同じクラスだったし、いつも二人で遊んでた。
付き合いが長い分、色んな俺を知ってるんだもんな、碧は。
心の中で頷くと、碧はコホンと少し大げさに咳払いをした。
「それで、話を戻すけど…お前の元気がない理由は?フラれたわけじゃないなら、一体…何が原因…?」