君に夢中で恋してる*
*6th Romance
気まずい新学期
夏休みも終わって、新学期。
本来なら…日向君に会えるのが楽しみで楽しみで仕方なかったはずなのに…。
「はぁ……。」
今日の私は、朝から溜め息ばかり。
お昼休みになった今も、どんよりとした気持ちが心の中を覆いつくしている状態だ。
日向君のこと、あんな風に言っちゃうなんて…。
もう口から出てしまった言葉だから、どうすることも出来ないけれど、やはり後悔してしまう。
恥ずかしさも勇気に変えて、告白できたら良かったのに…。
溜め息と共に机に顔を突っ伏すと、ポンポンと肩を叩かれる。
ゆっくり顔を上げると、美波が心配そうな表情で私を見ていた。
「ちょっと、星愛!お昼だっていうのに、ご飯も食べないでどうしたのよ…!もしかして、体調…悪いの?」
「ううん、違うの…。体調は普通だから大丈夫だよ…。」
慌てて首を横に振ると、美波は私の机にお弁当箱を置く。
「それなら、ちゃんとご飯食べないと午後の授業…乗り切れないよ…!久しぶりに一緒に食べよ?」
「うん…。」
明るく笑う美波に、小さく頷いた。