君に夢中で恋してる*
「普段の星愛なら、ちょっとした時でも、直ぐに日向君を見てたじゃない。何か…あったの?」
「う、うん…。」
花火大会の夜を思い出しながら、力なく頷く。
溜め息を零しそうになった唇をキュッと閉じた。
「私でよければ…話聞くよ?遠慮せずに頼ってね…。」
心配そうな表情の美波に、心がジワッと温かくなる。
「ありがとう…。あ、あの…後で話してもいい?出来れば、あまり人がいないところで話したいんだけど……」
「それなら、放課後…私の家に来ない?私、今日は部活がないんだ…。家には誰もいないし…。」
「うん、そうしようかな…。」
少し笑みを浮かべると、美波も優しく微笑んだ。
「じゃあ、決まり…!そうとなったら、ご飯食べよ?」
「そうだね…。」
机にお弁当箱を広げた私は、美波と一緒にご飯を食べ始めた。