君に夢中で恋してる*
ドクンッ…。
跳ねあがる心臓。
目を見開いたまま固まってしまった。
「…ダメかな?」
少し寂しそうに目を細める日向君。
そんな彼を見た途端、私は咄嗟にブンブンと首を横に振っていた。
「だっ、ダメじゃないよ…。あのっ…ダメなんかじゃないから……」
どんどん小さくなっていく声。
ジワッと頬に広がる熱を感じていると、日向君は満面の笑顔になった。
「じゃあ、決まり。明日の昼はサッカー部のミーティングがあるから、来週の月曜日からでも…いいかな?」
「う、うん…。」
コクンと頷く。
明後日は土曜日だし、週末になっちゃうもんね…。
月曜日から、また日向君と一緒に、ご飯…食べるんだ…。
なんだか信じられない…。
まさか、こんな風になるとは予想もしていなかったから…。
嬉しさ、気まずさ、戸惑い、驚き…。
心の中で色んな気持ちが複雑に絡み合っているのを感じた。