君に夢中で恋してる*

「大丈夫だよ!星愛が日向君にフラれるなんてこと、ないと思うから。」


「えっ、どうして…?」


すかさず、私の口から疑問の言葉が飛び出す。


これまでのことを鑑みると、フラれる可能性が高いのに…。


「だって、さっきの日向君を見ていれば、一目瞭然でしょ!」


「さっきの、日向君…?」

首を傾げる私に、美波はニンマリと笑みを浮かべた。


「星愛が日誌を書いてる時や、先生に提出するために教室を出て行こうとしてた時、日向君…チラチラと見てたよ、星愛のこと。」


「えっ、うそっ!?」


日向君が、私を…?


衝撃的な発言に大きな声を出してしまった。


「本当よ、本当。それに、星愛が出て行ってから少し経った後、日向君も教室を出て行ったんだよ…!」


「あ、それは…部活に行こうとしてたんだと……」


「“職員室に用事があるから”って言ってたよ、日向君。」


「えっ…?」


「男子たちと話をして盛り上がってたんだけど、星愛がいなくなった後、男子たちにそう言って、教室を出て行ったんだから。」


そ、そうなんだ…。


……って、あれ?



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