君に夢中で恋してる*
「だけど、日向君…職員室には入らなかったよ…?もしかして、私のせいかな…。」
「えっ?」
「日向君、私の代わりにノートやプリントを運ぶの手伝ってくれたの…。だから、その弾みに用事を忘れちゃったのかも……。」
どうしよう…。
私ってば、かなり悪いことしちゃった…。
どんよりと沈んでいると、美波はポンッと私の肩を軽く叩いた。
「ったく、星愛は本当に鈍感ね〜!」
「へ…?」
今の私の、どこが鈍感なの…?
よく分からず、キョトンとしていると、美波はクスリと笑みを零した。
「そんなの、建前に決まってるじゃない…!」
「た、建前?」
ぎこちなく首を傾げる。
頭に疑問符を漂わせていると、美波はニコニコしながら頷いた。