君に夢中で恋してる*
「わっ、日向君!?お、おはようっ…!」
日向君のことを考えていただけに、心臓がドキッと勢いよく跳ねる。
声が妙に上ずってしまった。
「学校に来たら、まず最初に椎名に言いたかったんだ…。」
「えっ…?」
「土曜日のサッカーの大会、優勝したんだ…。」
「ほ、ほんと…!?」
「ああ。」
満面の笑顔で頷く日向君。
嬉しそうな表情に、私も自然と笑顔になった。
「優勝おめでとうっ…!」
日向君もサッカー部のみんなも、すごいなぁ…。
興奮気味に言うと、日向君はワイシャツの胸ポケットから、何かを取り出す。
それを、私の目の前に差し出した。