君に夢中で恋してる*
ドキンッ…。
日向君の言葉に心臓が跳ねた。
大切な話…。
どうしても私に伝えたいことって、何だろう…?
頭に浮かぶ疑問符。
気になって、気になって仕方ない。
そんな気持ちが、鼓動を速くさせる。
早く、お昼休みになって欲しいな…。
心の中で願った時だった。
「夏綺君、居ますかっ?」
突然、教室中に響いた明るい女の子の声。
すぐに、声の聞こえてきた方に視線を向けると、教室の入り口でヒョコッと顔を覗かせている三浦さんの姿が目に映った。
「えっ、三浦…?」
驚いた様子で教室の入り口の方を見る日向君。
キョロキョロと教室を見回していた三浦さんは、日向君の姿を見つけると、ニコッと嬉しそうな笑みを零した。