君に夢中で恋してる*
「あのあと、どうなった?」
「は?」
「ほら、昼休み…みんなでメシ食べた後だよ。」
この2人、サッカー部の男子かぁ…。
その場に立ったまま話を聞いていると、一人の男子が夏綺君の脇腹あたりをツンツンと突いた。
「三浦と一緒に部室…出て行ったじゃん。あの雰囲気からして、告白…されたんだろ?」
ズキン…。
胸に痛みが走る。
そんな時、もう一人の男子がニヤリと笑みを浮かべながら、日向君の肩をポンと軽く叩いた。
「あの美人の三浦を落とすんだから、さすが夏綺。それで、返事は?もちろん、OKしたんだよな?」
その言葉に胸が締め付けられるように苦しくなっていく。
きっと、日向君…否定しないんだろうな…。
そう思ったら、目頭が熱くなって視界が少し歪んだ。
「お前ら、勝手なこと言っ……椎名?」
そんな時…
男子たちに対して話していた日向君の言葉が途中で止まり、突然…名前を呼ばれる。
日向君に視線を向けると、ビックリした表情でこちらを見ていた。