君に夢中で恋してる*

「…………。」


唇をキュッと噛みしめる。


この雰囲気の中で、答えをうやむやにすることなんて出来ない…。


暫く黙っていた私だったけど、意を決して口を開いた。


「あ、あの…。私、お昼休みに体育館で、日向君と三浦さんが一緒にいるところを見たの…。」


「えっ……」


「そっ、それで…三浦さんが日向君に告白してるのを聞いちゃったんだ…。」


「そっか…。」


「日向君と三浦さん、すごくお似合いだなぁ…って思ったら、胸が痛くなって…苦しくて……。」


だんだん声が小さくなり、微かに震える。


ゆっくりと顔を俯けた。



「そうだったんだな…。それで、俺が三浦にした返事は…聞いてた?」


日向君に質問され、私は俯いたまま、フルフルと首を横に振る。


「ううん…。もうすぐ授業も始まりそうだったから…。それに…聞くのが怖くて…。」


消え入りそうな声で答えると、日向君は背を屈めて私の顔を覗き込んだ。



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