君に夢中で恋してる*
「ひゅ、日向君…!?」
ど、どうして…??
なんで抱きしめられてるの、私…。
突然のことに、頭の中で疑問符を浮かべると、日向君からフッと笑う声が聞こえてきた。
「言っておくけど、“好きな女の子”って、椎名のことだからな?」
「えっ…」
今、なんて…?
日向君の顔を見上げた。
「俺、椎名が好きなんだ…。」
日向君が私のことを…好き…。
三浦さんでもなく、他の女の子でもなく…
私を…!?
「う、うそ……」
あまりにも衝撃的な言葉に目を見開いてしまった。
「本当だよ。電車の中で初めて話した時から、気になってたんだ、椎名のことが…。」
日向君は柔らかい笑みを浮かべながら、言葉を続けた。