君に夢中で恋してる*
こんな風に、日向君と想いが通じあえる日が来るなんて……
入学式の日の私からは想像も出来なかったな…。
嬉しくて嬉しくて、心が甘い温かさで満ちていくのを感じていると、日向君はゆっくりと私の体を少し離した。
「椎名、きちんと言わせてもらってもいいかな?」
「ん…?」
首を傾げる私に、日向君は優しい笑顔を浮かべる。
「俺の彼女に…なって下さい。」
ドキンッと勢いよく跳ねる心臓。
私は零れる涙を拭って、日向君の目を見つめた。
「はいっ…。」
心を込めて言葉を伝える。
また、とめどなく涙が出てきてしまった。