君に夢中で恋してる*

「えぇっ!!」


うそっ、なんで!?


あからさまな感じで視線を逸らしたから、怒らせちゃった…とか?


それとも昨日の一件について、何か…言いたいことがあるのかなぁ…。


文句…とか。


悪い方向にしか想像は膨らまない。


うぅ…。
どう反応したらいいの…?


パニックになっていたその時、幸いにも朝のホームルームの時間を告げるチャイムの音が鳴り響いた。


「ホームルーム始めるから、席に着けよ〜。」


それと同時に先生の声も聞こえてくる。


ノートを顔からゆっくり離すと、お喋りをしていたクラスのみんなが各自の席に慌ただしく戻っていく光景が映った。


日向君も私の席の傍まで来ていたみたいだけど、自分の席へと戻って行く。


その後ろ姿を見ながら、ホッと安堵の息を漏らした。


よ、良かったぁ…。


とりあえず、チャイムに救われた…。


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