君に夢中で恋してる*

その後も、日向君に話し掛けられないよう、休み時間は教室に居ないよう努めた私。


お昼休みを迎えると、お弁当箱を持って、直ぐに教室を飛び出した。


はぁ…。


日向君と同じ教室の中に居るだけでも、こんなに気まずく感じるなんて…。


いくら疲れていたとはいえ、電車の中で寝るんじゃなかった…。


後悔の波が押し寄せる。


暗い気持ちに浸りながら、廊下をトボトボと歩き始めた。


お昼、どこで食べようかな…。


こんな気分だし、静かな場所がいいんだけど…。


…………。


あっ、そうだ…!


ピッタリの場所があった…!


あそこなら、誰も居ないだろうし…静かにゆっくりご飯食べられる…。


そう思った私は、歩くスピードを少し早めた。



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