君に夢中で恋してる*
いつも、明るく楽しそうな日向君を見るだけで嬉しかった。
ドキドキした。
少しずつ会話をして、話をする機会が増えていったらいいな…なんて思ってたのに…。
もう、そんな理想も叶わないんだろうな…。
昨日の大失態のせいで…。
「………はぁ…。」
溜め息を零しながら、ボンヤリ景色を眺めた。
「…………。」
そろそろ、お昼…食べよう。
しっかり食べないと、午後の授業…もたないし。
席に座った私は、お弁当を広げる。
静かに流れていく時間の中、黙々とお弁当を食べていた時…
“ガラッ”
教室の扉を勢いよく開ける音が響いた。