君に夢中で恋してる*

いつも、明るく楽しそうな日向君を見るだけで嬉しかった。


ドキドキした。


少しずつ会話をして、話をする機会が増えていったらいいな…なんて思ってたのに…。


もう、そんな理想も叶わないんだろうな…。


昨日の大失態のせいで…。


「………はぁ…。」


溜め息を零しながら、ボンヤリ景色を眺めた。


「…………。」


そろそろ、お昼…食べよう。


しっかり食べないと、午後の授業…もたないし。


席に座った私は、お弁当を広げる。


静かに流れていく時間の中、黙々とお弁当を食べていた時…


“ガラッ”


教室の扉を勢いよく開ける音が響いた。



< 35 / 305 >

この作品をシェア

pagetop