君に夢中で恋してる*
「椎名、なんだか…顔が赤くなってるけど、大丈夫か?」
「えっ」
「もしかして、熱ある?体調…悪くないか?」
きゃああっ!
日向君、顔が近いっ!!
端正な顔がドアップで映り、心の中では悲鳴が飛び交う。
慌てて2,3歩ほど後退りしてしまった。
「だっ、だだ…大丈夫っ!熱は無いし、体調も至って元気だから!」
身振り手振りでアピールすると、日向君は安心した表情を浮かべた。
「そっか、それならいいんだけど…。」
あぁ…ビックリした。
日向君の不意打ち行動…恐るべし。
心拍数、すごく速くなっちゃったよ…。
この音…日向君に聞こえそう…。
アタフタしながら日向君を見ると、温かい笑顔が返ってきた。
「椎名ってさ、名前だけじゃなくて、反応も表情も可愛いんだな。すげぇ和む。」