君に夢中で恋してる＊

や、やだっ…。


私ってばパニックのあまり、日向君に対して自分が普段思ってることを、そのまま言っちゃったよぉ…！


今にも顔から湯気が吹き出してきそう…。


私は両手で頬を押さえた。


こんなこと…いきなり言われたら、日向君だって困るよね…。


あぁ…。
もう、私…空回りしてばかりだ…。



シュンとしていると、日向君からフッと笑う声が零れた。


「ありがと…。ちょっと照れるけど、そんな風に言ってもらえて嬉しいよ。」


わわっ…。


“嬉しい”って言ってくれた…。


少し恥ずかしそうに笑っている日向君。


今までに見たことのない彼の表情に、胸がキュンと締めつけられる。


こういう表情も素敵だな…。


思わず、見惚れてしまった。