君に夢中で恋してる*
「えっ、日向君…!?」
「じゃあ、またな。」
日向君は私に手を振って、教室を飛び出して行く。
その姿を、ただただ目で追っていた。
日向君、またここに来るんだ…。
ということは、お昼ご飯…一緒に食べる…ってことだよね…?
日向君とお昼…かぁ。
ひゃああ…!
すっごく緊張しそう!
その時のことを想像しながら、辺りをウロウロと歩き回ってしまった。
なんだか…夢みたい。
日向君と、もう一度…話が出来たし、笑顔もたくさん見れた。
それだけでも十分すぎるぐらい嬉しいのに、また近々、お話出来る日が来るんだ…。
「……夢じゃ、ないよね?」
念のため、プニッと頬をつねってみる。
うん、痛い…。
本当に、夢じゃないんだ…。