君に夢中で恋してる*
ときめく放課後
今日は、いい一日だったなぁ…。
放課後。
教室を出た私は、昇降口へと足取り軽く歩いていく。
顔は、笑みで溢れていた。
日向君が、あの空き教室まで捜しに来てくれたのには驚いたし…
ドキドキと恥ずかしさで上手く声が出てこなかったりもしたけど…
とても素敵な時間だった。
お昼休みが…あっという間に終わったように感じるぐらい…。
あぁ…本当に嬉しい。
なんだか、スキップしちゃいそう…。
日向君のことを考えながら、心の中ではしゃいでいた時…。
「おっ、椎名!」
突然、後ろから名前を呼ばれて振り向く。
すると、こちらに向かって歩いてくる担任の睦月(ムツキ)先生が映った。