君に夢中で恋してる*
また睦月先生…だったりして。
おそるおそる振り向く。
でも、そこに立っていたのは先生…じゃなくて、日向君だった。
「うそっ、日向君!?」
驚き過ぎて、声がひっくり返ってしまった。
「ごめん、そんなに驚かせるつもりじゃなかったんだけど…」
「ううん、日向君は全然悪くないよ!私が過剰に驚いただけだから…。こっちこそ、ごめんなさい…。」
予期せぬ日向君の登場にビックリしたとはいえ、謝らせちゃうなんて、逆に申し訳ない…。
私は、何度も頭を下げる。
「椎名も、謝るなよ。そんなに頭も下げなくていいから…。な?」
聞こえてきた優しい声に顔を上げ、日向君を見ると…柔らかく笑ってくれた。
わっ…。
綺麗な笑顔。
ドキンッと心臓が跳ねた。