君に夢中で恋してる*
これって…
日向君への“好き”が大きくなった…ってことなのかな…。
「……………。」
頬が一気に熱くなる。
湯気が出てきそうだ。
多分、顔…赤くなってるだろうな…。
周りの女の子たちに、あまり見られないように俯こうとした時、美波が私の腕をガシッと掴んだ。
「こうなったら、もっと積極的になった方がいいわよ、星愛!」
「えっ、どういうこと…?」
いきなり飛んできた言葉に首を傾げる。
すると、美波は私の腕をグイッと引っ張った。
「人だかりの、こんな後ろの方で見てないで、前に行くのよ、前に!」
「えぇっ!?」
何も、そこまで積極的になる必要は無いよ…!
ここからでも日向君の姿は、多少…見えるんだし…。
“ここでいいよ…!”と主張したけれど、美波は私の腕をグイグイ引っ張って歩く。
そして私は、女の子たちの人だかりの一番前まで連れて行かれてしまった。