君に夢中で恋してる*
眩しい笑顔[side夏綺]
「日向君、カッコよかったよ!」
「ゴールをキメた、あの鮮やかなシュート!すっごく素敵だった〜!」
試合が終わると、すぐに駆け寄ってきた女子たち。
あっという間に周りを囲まれて、動けなくなってしまった。
「ああ、ありがとう。」
俺は、笑顔でお礼を言いつつも、キョロキョロと辺りを見回す。
気付けば、椎名のことを捜していた。
ついさっきまで、グラウンドの入り口の近くで応援してくれていたのに…。
どこにも居ない…。
試合が終わったから、もう帰っちまったのかな…。
改めて、応援に来てくれたお礼を言いたかったんだけど…仕方ないか。
また今度、伝えよう。