君に夢中で恋してる*
*3rd Romance
二人きりのランチ
週明けの月曜日。
かなり早起きをして作ったのは、二人分のお弁当。
一つは私の分、そしてもう一つは…日向君の分だ。
男の子にお弁当を作ったの…初めて。
私のお弁当よりも量を多めにして作ったんだけど、足りるかな…。
そんなことを思いながら、家庭科室の隣の空き教室にやって来た私。
窓際の机に二人分のお弁当を置いた。
あとは、日向君が来てくれるのを待つだけ…。
「……………。」
あっ、でも……日向君って今日はココに来るのかな?
考えてみれば、今日のお昼休みから、早速来てくれるとは限らないよね…。
日向君…“今度は”って言ってただけだし…。
はぁ…。
私ってば、日向君から手作りのお弁当を食べたい…って言ってもらえたことが嬉しくて、そんなこと…全然気付かなかったよ…。
二つのお弁当を見ながら、ガクッと肩を落とした。