君に夢中で恋してる*
ま、まあ…いっか。
もしも、日向君が来なかったとしても、またの機会にお弁当を作ればいいもんね…。
心の中で頷いて、イスに座る。
お弁当箱を開けて、いざ食べようとした時、教室の扉がガラッと開いた。
「椎名…!」
入って来たのは笑顔の日向君。
走ってきたのか、少し肩を上下させながら呼吸していた。
「日向君っ、今日はお昼…ここで食べるのっ?」
「もちろん。」
即答で返ってきた言葉に、気持ちが一気に浮上していく。
嬉しさのあまり、飛び跳ねてしまいそうだ。
ど、どうしよう…。
頬が緩む…。
ニヤケてるんじゃないかな…私。
今の顔を見られるのは恥ずかしいな…なんて感じていると、日向君が私の傍までやって来た。