君に夢中で恋してる*

その後も、ポテトサラダやホウレン草とベーコンのソテーなど…。


ご飯と一緒に、次々と食べていく日向君。


“美味しい”っていう言葉を何度も口にしてくれていた。


私もお弁当を食べ始めたけれど、気になってしまうのは日向君のことばかり。


彼が食べている間、チラチラと頻繁に視線を向けてしまっていた。




「…ご馳走さま!椎名の手作り弁当、マジでウマかった!作って来てくれて、本当…ありがとな。」


しばらくして、見事に完食してくれた日向君。


綺麗に食べ終わっているお弁当箱を見たら、嬉しさがフワァッと心の中いっぱいに広がった。


「こちらこそ、全部食べてくれてありがとう…。」


今朝…早起きして、頑張って作ってきて良かったぁ…。


おかげで、日向君の笑顔もたくさん見ることが出来たもんね…。


自然に笑みが零れてしまう。


幸せな気持ちに浸っていた時だった。




「…また見れた、椎名の笑顔。」




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