君に夢中で恋してる*
「えっ…」
「先週、サッカー部の練習試合を見に来てくれてただろ?その時も、今みたいな…とびきりの笑顔で喜んでくれてた。」
そう言えば、私…日向君の活躍に興奮して、チームが勝った時には、大喜びしちゃったんだよね…。
嬉しすぎて、飛び跳ねちゃったぐらいだし…。
あの時のことを思い出し、瞬く間にカアッと顔が熱くなる。
今にも沸騰してしまいそうだ…。
「あの、ごごっ…ごめんなさい!試合…勝手に見に行ったりして…。しかも、試合に夢中になって、過剰なぐらい…はしゃいじゃった…。」
慌てて頭を下げる私に、日向君は柔らかい笑みを浮かべた。
「謝らなくていいよ。俺…椎名が来てくれて嬉しかったし。」
「え…?」
嬉しかった…?
そんな風に思ってもらえてたの…?
信じられなくて、目を見開く。
「試合に夢中になってもらえたのも嬉しい。だって…そのおかげで、椎名のキラキラした笑顔…見ることが出来たんだから。」
そう言ってニコッと笑った日向君に、心拍数は上昇していく一方だ。