君に夢中で恋してる*

「試合、また見に来て欲しいんだけど…いいかな?」


「えっ、私なんかが…応援しに行ってもいいの?」


「もちろん。っていうか、椎名の応援が一番…元気をもらえるからさ。」


微笑む日向君は、少し照れくさそうに頭を掻く。


そんな姿に、私の鼓動は速くなるばかりだった。


日向君から“試合、見に来て欲しい”って言われちゃったよ…。


心が軽やかに弾む。


今度、試合を見に行く時も頑張って応援しよう…。


日向君に、たくさんの元気をあげられるように…。


そう思っていた時、午後の授業開始の5分前を告げるチャイムが鳴った。



「あ、そろそろ教室に戻らないとな。」


「そっ、そうだね…!」


もうこんな時間になってたんだ…。


日向君といると、ドキドキして嬉しくて…


時間があっという間に過ぎちゃった…。



< 82 / 305 >

この作品をシェア

pagetop