君に夢中で恋してる*

ドキンッ…


鼓動が激しく波打つ。


日向君に、音が聞こえてしまいそうなぐらいだ。


「あの、えっと…」


どうしよう…。


ドキドキし過ぎて、なんて言ったらいいのか分からないよ…。


パニックになっていると、日向君が口を開いた。


「今日は、放課後…何か用事ある?」


「わっ、私は特に何もないけど…。」


放課後は真っ直ぐ家に帰って、テスト勉強をする予定だし…。


「じゃあ、早速…今日の放課後は一緒に勉強しよっか…!」


「えっ…」


「最後の授業が終わったら、ここに集合な?」


「ひゅ、日向君…!?」


私の呼び掛けに微笑んだ日向君。


そのまま、先に教室へと戻って行ってしまった。



< 85 / 305 >

この作品をシェア

pagetop