灯火-ともしび-
「重いよー?」
「大丈夫ですよ。だからどうぞ。」
「ごめんねぇー?」
「いいえ。」
会話は噛み合ってるけど、相変わらず目はとろんとしている。
俺が夏海さんに背を向けてしゃがむと、夏海さんは素直にすとんと乗ってきた。
「重いでしょー?」
「いいえ。変に気を遣って体重を外にやらないでくださいね。
ちゃんと掴まってください。」
「はぁい。」
「ぐぇ!」
「んー?」
「それは強すぎですよ!夏海さん!」
「ごめんごめんー。」
酔っている夏海さんはちょっと素直すぎる。
首、絞められかけた。
「じゃ、帰りますよ?」
「はーい。」
…やけにテンションが高い。
「ん?」
肩にちょっとだけ重みを感じた。
そう思って右肩を見やると、夏海さんの頭。
…どうやらまた眠ってしまったらしい。
「ケータイ、ケータイっと。」
俺は左腕で夏海さんを支え、右手でケータイを取りだした。
着歴の一番上に発信する。
「大丈夫ですよ。だからどうぞ。」
「ごめんねぇー?」
「いいえ。」
会話は噛み合ってるけど、相変わらず目はとろんとしている。
俺が夏海さんに背を向けてしゃがむと、夏海さんは素直にすとんと乗ってきた。
「重いでしょー?」
「いいえ。変に気を遣って体重を外にやらないでくださいね。
ちゃんと掴まってください。」
「はぁい。」
「ぐぇ!」
「んー?」
「それは強すぎですよ!夏海さん!」
「ごめんごめんー。」
酔っている夏海さんはちょっと素直すぎる。
首、絞められかけた。
「じゃ、帰りますよ?」
「はーい。」
…やけにテンションが高い。
「ん?」
肩にちょっとだけ重みを感じた。
そう思って右肩を見やると、夏海さんの頭。
…どうやらまた眠ってしまったらしい。
「ケータイ、ケータイっと。」
俺は左腕で夏海さんを支え、右手でケータイを取りだした。
着歴の一番上に発信する。