灯火-ともしび-
ガチャンとドアが開き出て来たのはふんわりとした感じの女の子。
「ごめんなさいっ!流馬くんと間違えちゃってっ…。」
「モニター越しじゃ暗いしそんなにはっきり見えないもんね。
安達って言えばそうなっちゃうよね、小夏ちゃん。」
「え…あのっ…どうして名前…。」
「家で流馬にノロケ、さんざん聞かせられてるからね。
小夏ちゃんのこと、すっごく好きみたい。
だからありがとう。流馬のこと大事にしてくれて。」
「そんなっ…わたしの方が大事に…。」
頬を染めて俯く小夏ちゃん。
小夏ちゃんから受ける印象はもちろん夏海さんとは少し違うけれど、目とか輪郭とかそういうものは所々夏海さんに似ている気がする。
「あ、でも会うのははじめましてだよね。
俺は流馬の兄で安達風馬といいます。改めてよろしくね。」
「はいっ!こ、こちらこそよろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げるその一生懸命さも可愛い。
…いや、もちろん俺の本命は夏海さんだけど、流馬の好きなタイプは多分こんな子だろうなと想像していた通りの子だ。
「あ、えっと、お家あがってもいいかな。
夏海さん、見ての通りこの状態だから。」
「え、あ!お姉ちゃん!?」
多分小夏ちゃんもこんな状態の夏海さんを見るのは初めてなのだろう。
とても驚いた顔で夏海さんを見つめる。
「どうしちゃったんですか?」
「えっと…飲み過ぎちゃって。」
細かいところは全て省略した。
「ごめんなさい!今お父さん起こして…。」
「いいよいいよ。運ぶから。ベッドまで案内してくれる?」
「でも…。」
「起しちゃうの悪いし。ね?」
「…あ、ありがとうございます。こっちです。」
小夏ちゃんの案内に従って、俺は夏海さんの家へ足を踏み入れた。
「ごめんなさいっ!流馬くんと間違えちゃってっ…。」
「モニター越しじゃ暗いしそんなにはっきり見えないもんね。
安達って言えばそうなっちゃうよね、小夏ちゃん。」
「え…あのっ…どうして名前…。」
「家で流馬にノロケ、さんざん聞かせられてるからね。
小夏ちゃんのこと、すっごく好きみたい。
だからありがとう。流馬のこと大事にしてくれて。」
「そんなっ…わたしの方が大事に…。」
頬を染めて俯く小夏ちゃん。
小夏ちゃんから受ける印象はもちろん夏海さんとは少し違うけれど、目とか輪郭とかそういうものは所々夏海さんに似ている気がする。
「あ、でも会うのははじめましてだよね。
俺は流馬の兄で安達風馬といいます。改めてよろしくね。」
「はいっ!こ、こちらこそよろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げるその一生懸命さも可愛い。
…いや、もちろん俺の本命は夏海さんだけど、流馬の好きなタイプは多分こんな子だろうなと想像していた通りの子だ。
「あ、えっと、お家あがってもいいかな。
夏海さん、見ての通りこの状態だから。」
「え、あ!お姉ちゃん!?」
多分小夏ちゃんもこんな状態の夏海さんを見るのは初めてなのだろう。
とても驚いた顔で夏海さんを見つめる。
「どうしちゃったんですか?」
「えっと…飲み過ぎちゃって。」
細かいところは全て省略した。
「ごめんなさい!今お父さん起こして…。」
「いいよいいよ。運ぶから。ベッドまで案内してくれる?」
「でも…。」
「起しちゃうの悪いし。ね?」
「…あ、ありがとうございます。こっちです。」
小夏ちゃんの案内に従って、俺は夏海さんの家へ足を踏み入れた。