灯火-ともしび-
*風馬side*
ツーツーという無機質な機械音が勝手に切れるまで、俺はケータイを耳から離せないでいた。
「…行ける…んだよな、夏海さんと…一緒に。」
嘘みたいだけどそれは確かに現実で。
…ちゃんと約束したし。
ドキドキと高鳴る心臓。
高ぶる熱が身体中を全速力で駆け巡る。
「ってゆーか俺…。好きとか…言っちゃったんだよ…な…。」
思わず、というか気が付いたら言ってしまっていた。
夏海さんの性格を考えれば、シリアスな状況を作ってそこで言う…みたいなことにはしたくなかった。
それこそ真面目な夏海さんは困ってしまう。そんな風に困らせたくはない。
「…好きだなぁ…。」
俺の声のトーンが無意識に落ちていることに、きっと気付いてくれていたんだろう。夏海さんの声は少し慌てていた。
相手の些細な変化に気付いて、ちゃんと大事にしている。
そんなとこが…
「やっぱ好きだよ…なぁ。」
ケータイをぎゅっと握りしめて、そんなことを呟く。
祭りまであと3日。
夏海さんの隣を、ちゃんと歩きたい。
そんなことを強く思った。
ツーツーという無機質な機械音が勝手に切れるまで、俺はケータイを耳から離せないでいた。
「…行ける…んだよな、夏海さんと…一緒に。」
嘘みたいだけどそれは確かに現実で。
…ちゃんと約束したし。
ドキドキと高鳴る心臓。
高ぶる熱が身体中を全速力で駆け巡る。
「ってゆーか俺…。好きとか…言っちゃったんだよ…な…。」
思わず、というか気が付いたら言ってしまっていた。
夏海さんの性格を考えれば、シリアスな状況を作ってそこで言う…みたいなことにはしたくなかった。
それこそ真面目な夏海さんは困ってしまう。そんな風に困らせたくはない。
「…好きだなぁ…。」
俺の声のトーンが無意識に落ちていることに、きっと気付いてくれていたんだろう。夏海さんの声は少し慌てていた。
相手の些細な変化に気付いて、ちゃんと大事にしている。
そんなとこが…
「やっぱ好きだよ…なぁ。」
ケータイをぎゅっと握りしめて、そんなことを呟く。
祭りまであと3日。
夏海さんの隣を、ちゃんと歩きたい。
そんなことを強く思った。