ドライヴ〜密室の教習車〜
3時間目の教習生の名前に注目する。
《篠敬太郎(しのけいたろう)》
彼が、弥生の言っていた《28歳の探偵》だろう。
「和紗」
私は声が聞こえた方向に、顔を向ける。
隣に立った文乃が、私の持っている配車表を覗き込んだ。
「その篠さんって、すごいかっこいいんでしょ?」
「えっ、んなの? つーか、文ちゃん、何で知ってんの」
「昨日、弥生から聞いたんだ。おもしろそうだから、和紗とくっつけるって言ってたよ」
それか。
弥生のあのイヤラシイ笑顔の理由は。
《篠敬太郎(しのけいたろう)》
彼が、弥生の言っていた《28歳の探偵》だろう。
「和紗」
私は声が聞こえた方向に、顔を向ける。
隣に立った文乃が、私の持っている配車表を覗き込んだ。
「その篠さんって、すごいかっこいいんでしょ?」
「えっ、んなの? つーか、文ちゃん、何で知ってんの」
「昨日、弥生から聞いたんだ。おもしろそうだから、和紗とくっつけるって言ってたよ」
それか。
弥生のあのイヤラシイ笑顔の理由は。