ドライヴ〜密室の教習車〜
私はお決まりの挨拶をしながら、助手席に座っている男を凝視した。
どちらかといえば長めの黒色の髪。
奥二重で形の良い整った目。
あっさりとしていて、全体的に爽やかな顔立ち、ではある。
カッコイイか、そうじゃないか、と聞かれれば、まあカッコイイ方だろうか。
「どうも。はじめまして」
男が、軽く会釈する。
「篠です。よろしくお願いします」
なんだ。
私のタイプではなかった。
でも、これがモロ好みだったりなんかしたら、もはや教習どころではなくなってしまうかもしれない。
私は、ほっとしたような、ちょっとガッカリしたような。
複雑な乙女心を抱えていた。
どちらかといえば長めの黒色の髪。
奥二重で形の良い整った目。
あっさりとしていて、全体的に爽やかな顔立ち、ではある。
カッコイイか、そうじゃないか、と聞かれれば、まあカッコイイ方だろうか。
「どうも。はじめまして」
男が、軽く会釈する。
「篠です。よろしくお願いします」
なんだ。
私のタイプではなかった。
でも、これがモロ好みだったりなんかしたら、もはや教習どころではなくなってしまうかもしれない。
私は、ほっとしたような、ちょっとガッカリしたような。
複雑な乙女心を抱えていた。