ドライヴ〜密室の教習車〜
だから、私には会話の《つかみ》となる、もちネタが数個ある。
それで教習生の性格を判断するのだ。
今回は、篠さんが丸免である、と考えた上で《もちネタ》の引き出しを探る。
「篠さん、マリオカートとか得意ですか?」
「ああ。まあ苦手です」
アレっ。
丸免なら、大抵「得意です」とか「いや、あれは実際の運転とは全く違うんでしょ?」といった答えが返ってくるのだが、篠さんの場合は少し違った。
「……大丈夫ですよー。あれは実際の運転とは全く違いますし。むしろ苦手な人の方が、実際の運転の飲み込みは早いと思いますよ」
篠さんから待っていたはずの回答を自ら言うハメになった。
それで教習生の性格を判断するのだ。
今回は、篠さんが丸免である、と考えた上で《もちネタ》の引き出しを探る。
「篠さん、マリオカートとか得意ですか?」
「ああ。まあ苦手です」
アレっ。
丸免なら、大抵「得意です」とか「いや、あれは実際の運転とは全く違うんでしょ?」といった答えが返ってくるのだが、篠さんの場合は少し違った。
「……大丈夫ですよー。あれは実際の運転とは全く違いますし。むしろ苦手な人の方が、実際の運転の飲み込みは早いと思いますよ」
篠さんから待っていたはずの回答を自ら言うハメになった。